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全中国運動会・速報2009

 4試合が同時にスタートした混合ダブルス1回戦。最後に残ったひと試合が、崔慶磊/白楊(河北)vs許鋭鋒/ニエ維(四川)。国家2軍チームの崔慶磊、許鋭鋒はともに体格の良い右シェークドライブ型、身体能力も高く、踏み込んで打つパワードライブは破壊力がある。

 そして、この全中国運動会を最後に引退する白楊は、03年世界選手権パリ大会、05年世界選手権上海大会で劉国正と組み、混合ダブルスで2大会連続準優勝。03年パリ大会決勝で惜敗してタイトルを逃し、真っ赤に泣きはらした写真が強く印象に残っている。戦型は左シェーク、フォア表ソフトの前陣速攻型。将来を嘱望された選手のひとりだったが、すでに国家チームを引退し、河北女子チームが団体準々決勝で敗れた今、残り少ない現役での試合を、ひとつずつ戦うだけだろう。

 最終ゲーム9-8から許のパワードライブを白楊がカウンタースマッシュで決め、10-8でマッチポイントを握ったこの試合。しかし相手ペアに追いつかれ、デュースからは白楊のレシーブミス、そしてニエ維のバック強打が白楊のフォアサイドを駆け抜けた。白楊はまたも悲劇のヒロインになってしまったが、牛剣鋒との名コンビで挑む女子ダブルスが残っている。メダル獲得のチャンスも十分にありそうだ。