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速報・現地リポート

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全中国運動会・速報2009

☆女子シングルス準決勝
郭躍(遼寧) -8、9、5、-9、9、10 郭炎(北京)

 昨年12月のプロツアーファイナルで郭炎が郭躍を破っており、まったく互角と思われた両者の対戦。郭炎が郭躍の前陣ドライブを中陣で受け止め、ラリー戦で優位に立って第1ゲームを先取。しかし、ここから第2ゲーム1-6から11-9で郭躍、第3ゲーム0-4から11-5で郭躍と、いずれも郭炎が序盤の大量リードを守りきれず。第5ゲーム、9-8の場面で勝負と見た郭躍がタイムアウト。10-9から強烈な3球目回り込みドライブをバックストレートへ決めた郭躍が3-2とゲームをリードし、一進一退の第6ゲーム、郭躍が10-8と握ったマッチポイントを郭炎も良く追いついたが、最後は郭躍の3球目シュートドライブ、郭炎のツッツキのネットミスで勝負あり。郭炎はラケットをベンチに投げつけた。

☆女子シングルス準決勝
張怡寧(北京) -10、7、-3、-10、8、9、7 劉詩ウェン(広東)

 場内を熱くした新旧女王対決は、紙一重の差で張怡寧に軍配。第1ゲームいきなり劉詩ウェンが7-1とリードを奪い、張怡寧の鉄壁のブロックに対して一歩も引かずに前陣ドライブを打ち続けた。張怡寧にフォアサイドを突かれたボールも、強気でフォアクロスへ打ち返す。バックハンドは緩く回転のかかったボールとライジングのボールを混ぜながらチャンスを狙う。特に第3ゲームは張怡寧を出足から圧倒し、会心のプレーだった。
 この試合、勝負の大きな分かれ目となったのは第6ゲーム。徐々に圧力を増していく張怡寧の両ハンドに苦しみながら、9-9に追いついた劉詩ウェン。次の一本で、張怡寧のフォアドライブがネットに当たり、劉詩ウェンのフォアサイドをかすめて入る。劉詩ウェンはガッツポーズ、張怡寧が手を上げて「入った」とアピール。入ったかどうか非常に微妙なボールは、副審が一度劉詩ウェンにポイントを入れながらも、張怡寧の抗議で張怡寧のポイントに。劉詩ウェンは審判長も呼んで猛抗議。信じられないという表情の劉詩ウェン、騒然とする会場。しかし判定はくつがえらず、このゲームは結局張怡寧が取った。

 最終ゲームは、劉詩ウェンも精神的に切れず、奮闘したものの、張怡寧に回転量の多いボールをフォアに集められ、オーバーミスが出た。張怡寧9-6のリードから、張怡寧が勝負をかけた連続フォアドライブ。10-7から張怡寧がバック対バックからライジングのバックドライブでバッククロスへ抜き去り、熱戦に終止符を打った。試合後、涙を流し、なかなかミックスゾーンへ現れなかった劉詩ウェン。諦めきれない敗戦だった。