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全日本選手権大会

●女子シングルス1回戦
森(えひめTTC) 3、4、-4、-7、9 平野(ミキハウスJSC山梨)

 最後に残っていた女子シングルス1回戦で敗れ、全4種目を戦い抜いた平野美宇の全日本が終わった。
 一般で対戦した森まりな(えひめTTC)は、青森山田高1年の時にインターハイのダブルスで優勝した実績の持ち主。序盤は平野に緊張が見られ、台から一歩距離を取って戦う森に余裕を持ってしのがれた。しかし、第3ゲームからは丁寧にボールを台に入れ、8-0と大量リード。第4ゲームも奪い返して、ゲームオールに持ち込む。
 最終ゲームは出足でリードするが、中盤でサービスがやや甘くなり、森がレシーブエースを連発。平野も7ー10から9-10まで追いすがったが、わずかに及ばなかった。思わず涙を浮かべる平野を、お母さんの真理子さんが抱きしめ、健闘をねぎらった。

 しかし、誰もがストレートでの敗戦を予想した第3ゲームからの挽回は見事。ゲーム間のあどけない表情とは対照的に、ラリーでミスをすると悔しさをあらわにして、負けん気の強さを見せた。試合後の会見では「ジュニアは2回勝って目標を達成できたけど、他の種目は勝てなかったから、来年頑張ります」とコメント。まだ会見ではお母さんに頼り、甘えん坊な一面がのぞくが、女の子の成長は早い。来年は見違えるほど強くなって、全日本の舞台に戻ってきてくれるだろう。