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全日本選手権大会

 女子シングルスのスーパーシード32名の平均年齢は、奇しくも男子と同じ23.69歳。ベテラン勢が奮闘していた男子と、引退年齢が早い女子では男子のほうが平均年齢が高い傾向にあったが、男子で世代交替が進んだ結果だろう。女子のスーパーシードの最年長は小林(旧姓:西飯)美幸選手、最年少はエリートアカデミーの中学3年生・谷岡あゆか選手。祝・新成人の20歳は日本女子チームのホープ、石垣優香選手と若宮三紗子選手。おめでとうございます。

 女子スーパーシード32名の出身校(在学含む)を見てみると、四天王寺(大阪)が10名(酒井・伊藤・藤井寛・藤沼・福岡・坂本・樋浦・石川・藤井優・小西)、仙台育英(秀光中等教育/宮城)が7名(平野・大岡・渡辺・山梨・照井・石垣・狭間)でこの2校が二大勢力。続いて青森山田(青森/福原・森薗)と富田(岐阜/梅村・越崎)が2名ずつとなっている。
 しかし、男子でチャンピオンを含め上位を独占する青森山田に対し、女子の四天王寺は毎年のようにOGが決勝へ進出するものの、輩出したシングルスの全日本チャンピオンというと昭和50年度(1975年)優勝の大関行江選手までさかのぼらねばならない。名門校のプライドにかけて、そろそろ全日本チャンピオンを生み出したいところだ。

 また、プレースタイルに目を転じると、男子とは違った傾向が見えてくる。

シェーク両面裏ソフトドライブ型 …14名
シェーク異質攻撃型 …11名
シェークカット主戦型 …5名
ペン表ソフト速攻型 …2名

 男子では2名だけだった異質攻撃型が11名を数え、男子ではゼロだったカット主戦型も5名いる。異質攻撃型は前陣強打の小西杏選手や照井萌美選手、バック粒高攻守の福岡春菜選手、フォア表速攻の小林美幸選手と多士済々だ。一方、金沢咲希選手や岸田聡子選手(ともに日本生命)の引退により、ペンドライブ型はゼロになってしまった。ペン表ソフト速攻型は小野思保選手と福平暁選手の2名、福平選手の堅固でコースの厳しいショートは、対戦相手を大いに苦しめそうだ。

↓女子のスーパーシード32名の組み合わせ。クリックで拡大