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全日本選手権大会

●女子シングルス決勝
王(日立化成) -6、8、8、10、9 藤沼(日立化成)

昨年は決勝で敗れた王輝が藤沼を下し、初優勝を飾った。
08年10月に行われた全日本社会人決勝で王輝に完敗し、09年世界選手権横浜大会でもカット主戦型の朴美英(韓国)に完敗している藤沼。戦前の予想では「やはりカットに対しては厳しいのでは?」と思われたが、王の精密機械のようなカットに対し、粘り強いカット打ちを見せた。第1ゲームは珍しく王にもミスが連続し、藤沼が先取。第2ゲームを8-4とリードした時点では、藤沼に勝機もあるかと思われた。

しかし、ここから王は少しずつ藤沼のボールに対応。落点を落としながら攻めてくる藤沼のループにも全くミスが出ず、逆にナックルカットで藤沼のミスを誘い、このゲームを逆転。第4ゲームは11-10から突然の3球目バック強打でゲームを奪うなど、「相手に何をやってくるのか読ませない」プレーが徐々に藤沼を追いつめていく。
 スコアは競り合いながらも、あと一本が遠かった藤沼、第5ゲーム10-9の王輝のマッチポイントも、藤沼のバッククロスへの強打を王が低く正確なカット、藤沼の次の強打がネットにかかり、試合に決着がついた。中国・黒龍江省出身で、00年世界団体選手権では中国女子チームの一員として、世界タイトルも獲得している王。その底力を日本中の卓球ファンに見せつけた。

◎初優勝・王輝の優勝インタビュー
-初優勝おめでとうございます。去年は悔しい思いをされたと思いますが、お気持ちはどうですか?
王輝「ありがとうございます。嬉しかったです。皆さん、最後まで見ていただいてありがとうございました」

-決勝はいかがでしたか?
「同じチームなので…。最初はすごくミスが出たけど、最後は減らしていくことができました。初戦から強い選手が上がってきて、最後の決勝も本当に難しかった」

-勝負所で強いですね
王「ありがとうございます」

-今後の抱負をお願いします
王「…(笑顔でうなづきました)」