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速報・現地リポート

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世界選手権モスクワ大会(団体戦)

 素晴らしい、感動的な試合で陳衛星を破った水谷隼。
「本当苦しかったですね。1ゲーム目をジュースで落としたのが苦しかった。サービスからの3球目というのは自分の特長だけど、相手がイボ高でうまくレシーブしてきたのでそういう展開に持ち込めなくて、途中から1本バックに打ったら次はフォアへ回すように意識しました。決め球はフォア側から相手の懐に入るミドルへの攻撃だった。1,2ゲーム目が取れなかった時点で本当だったら負ける試合だった。3ゲーム目を何とか取って流れを変えようとして、一球一球が勝負でしたね。無我夢中であまり試合の記憶がない。

 陳衛星とは北京五輪以来で2回目。相手はあの時3-0で勝っているから次も勝てるというイメージで来たと思う。でもこの2年間で自分も成長したのでもっと簡単に勝てるイメージで試合には臨んでいました。
 1ゲーム目のジュースでお互い汗がすごい出て、若い分、ぼくのほうが疲れていなかったかもしれない。だからこそどんどん相手に打たせてもブロックできていたし、相手は打つことを嫌がっていた。3ゲーム目を取ったあたりから一本一本の間ができてきたし、ゲーム全体を見れるようになってきた。

 トップで勝ってくれたから、ここで自分が勝てば3-0もあるなと思っていたけど、試合前は五分五分だと思っていた。明日が本当の勝負になると思います。昨日より今日のほうが雰囲気は良いし、集中できている。全勝で日本に帰ることが目標なので、この調子で全勝したい」