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全日本選手権大会

●女子シングルス1回戦
平野(ミキハウスJSC山梨) 4、10、7 市原(明徳義塾高)
伊藤(豊田町スポーツ少年団) 7、6、-6、5 松田(東北福祉大)

 女子シングルス1回戦、99年に福原愛が作った一般シングルス最年少勝利の記録が、11年ぶりに塗り替えられた。しかも二度も!

 まず最初に18コートに登場した平野美宇は、試合開始からいきなりサービスエースで2点連取。この年代の選手は、当たれば強いが自滅するのも早い前陣強打型が多いが、平野は切れたツッツキからの前陣バックハンド、そしてダブルストップからのフォアドライブと、実に大人びたプレーを披露。第3ゲームは7-5から、ネットインの厳しいボールを拾って8-5とし、一気に10-5でマッチポイント。最後は10-7から、やはり平野が5球目でツッツキしたボールに対し、市原のバックドライブが空を切って、10歳9ヶ月での最年少勝利を挙げた。

 そして、ほぼ同時に進行していた伊藤美誠の試合も、伊藤がサービスを利かせて2-0とリード。1ゲームを取り返されたが、第4ゲームから気合いを入れ直し、一本一本声を出してプレーしていた。そして何重もの人垣がコートを取り囲む中で、ついに伊藤が勝利! 平野とは同学年の伊藤だが、こちらは10歳2ヶ月ということで、さらにシングルスの最年少勝利記録を塗り替えることになった。

 「一般なのかジュニアなのか、コートを見ていても分からない」そんな声も聞こえてくる、今年の全日本だ。