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全日本選手権大会

 平成22年度全日本選手権、女子シングルスは昨年度チャンピオンの王輝(日立化成)が引退し、まさに戦国時代。しかし、福原愛(ANA)、平野早矢香(ミキハウス)、石川佳純(ミキハウスJSC)の3名が優勝争いの軸になることは間違いない。ロンドン五輪のシングルス出場枠「2」を争う3名にとって、プライドに懸けても負けられない戦いだ。実力の福原、経験の平野、勢いの石川。高いレベルで接近している3名だが、やはり全日本5回優勝の平野の経験は大きい。福原と石川は、序盤で気合いが空回りしないように、スーパーシードの初戦となる4回戦の入りに気をつけたい。

 ロッテルダム大会の代表が内定している福原、平野、石川が、全日本優勝で世界代表への道を狙う社会人・学生の強豪に苦杯を喫することも十分考えられる。社会人では昨年2位の藤沼亜衣(日立化成)、常に上位に勝ち上がる樋浦令子(ミキハウス)、過去2位2回の藤井寛子(日本生命)という四天王寺OG勢が健在。世界代表選考会優勝の若宮三紗子(日本生命)、一昨年3位の森薗美咲(青森山田高)、全日学選抜優勝の松澤茉莉奈(淑徳大)らの若手も勢いあり。勝ち抜いて優勝するのは難しくても、思わぬ番狂わせを演じる力のある選手が多い。福原や平野にとっても油断できない戦いが続く。

 王国取材班も期待に胸高鳴る全日本選手権。本誌での詳報の前に、まずは速報で全日本の空気を体感してください。下写真は左から福原愛、平野早矢香、石川佳純