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世界選手権ロッテルダム大会(個人戦)

●男子シングルス準決勝
張継科(中国) -7、5、3、3、9 ボル(ドイツ)

ボルが出足でフリックからのバックドライブ、レシーブからのフォアドライブと積極的なプレーを見せ、4-4から7-5、10-5とリードを広げて第1ゲームを先取したこの試合。しかし、第2ゲームから張継科が得意のバックフリックを連続で決め、第3ゲームからはボルの打ってくるコースを完璧に読んでキレのあるフォアドライブを連発。第4ゲームは張継科2-1のリードから、張継科が8点連取。
中国ベンチの劉国梁監督は応援で喉がかれるのか、何度も水に手をやる。

第5ゲームは出足でボルが4-0とリード。しかし、張継科は振り出したら止まらない両ハンドドライブで、ボルを防戦一方に追いやる。張継科の5点連取で4-5となったところで、ドイツベンチのロスコフ監督がタイムアウト。6-9の場面で劉国梁監督がタイムアウト。張継科は8-9からバックドライブをラケットのエッジに当てて吹っ飛ばし、このまま心理戦に持ち込めば、ボルにもまだチャンスがあるかと思われた。

しかし、張継科は冷静だった。生命線であるバックフリックからの前陣バックブロックでボルのフォアサイドを攻め、10-9でマッチポイント。ここでもバックフリックから、バッククロスへ4球目バックドライブ。これが見事に決まり、張継科がマッチポイントを一発で決めた。メンタルの弱さが指摘され、逆転負けが多かったかつての張継科ではもうなかった。シングルス初出場で、初の決勝進出だ。