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速報・現地リポート

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世界選手権ロッテルダム大会(個人戦)

●男子シングルス準々決勝
王皓(中国) 5、7、5、6 水谷

水谷は王皓にストレートで敗れ、準々決勝敗退となった。
最初から最後まで、サービス・レシーブが崩せなかった。王皓はレシーブで裏面フリックを多用。強い横回転が入っているだけでなく、上回転と下回転の変化があり、水谷がバックハンドをネットにかけるシーンが何回も見られた。この裏面フリックに小さく止めるストップを混ぜられ、3球目攻撃をほとんどフルスイングできず。鉄壁を誇ったバックブロックにもミスが出た。4ゲームとも出足で離され、常に我慢を強いられる試合展開だった。

地元の観客からも「Nippon! Nippon!」のコールが起こった一戦。調子を落としながらもベスト8まで勝ち上がった水谷だが、来年に迫ったロンドン五輪を前に、課題を突きつけられた。

★試合後の水谷隼のコメント
「かなり対策は立ててきたけど、それ以上に相手のボールの質が厳しかった。王皓の回転量がすごく多い。あれだけ回転の多いボールを打たれると、カウンターが難しい。
 4ゲームとも序盤でリードできなかったので相手が思いきって攻めてきた。あのチキータをバックにされたボールが嫌でした。今の環境ではああいうボールを返すのは厳しい。他の日本選手にやらせても同じボールは受けられないので、直に中国に行って、ああいうボールを受けるしかない。

 スコアを見ても完敗なので、戦術を変えても1ゲームは取っても勝つのは難しいので、もっと実力を上げなければいけない。やっぱりプレッシャーもあったし、緊張感の中で絶好調でプレーするのは難しい。でもそういう中で準々決勝まで来たことには意味がある。またいろいろな課題も見つかったので次につなげていきたい。
 日本に帰って、10日くらいしたら中国の超級リーグで馬龍と同じチーム(寧波海天塑機)に行きます。今回は精神的にも自分のプレーができなかった。自信がなければ試合では勝てない」