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速報・現地リポート

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世界選手権ロッテルダム大会(個人戦)

●男子シングルス準々決勝
馬龍(中国) 5、9、4、-4、7 馬琳(中国)
張継科(中国) 9、-7、-8、9、6、7 王励勤(中国)

シングルス代表は8大会目となるふたりのベテラン、馬琳と王励勤はベスト8で敗れた。
馬琳は得意の台上フリック強打も随所に見せたが、ラリー戦になると堅いブロックからカウンタードライブを連発する馬龍のペース。最近、調子の波が激しかった馬龍だが、今大会はいい。電光石火のロングサービスで馬琳のフォアサイドを抜くという珍しいシーンもあった。

王励勤は安定した前陣バックハンドを軸に戦い、チャンスには回り込んでカウンタードライブというパターンで得点。かつての爆発力はないが、バックストレートへの一撃には往年の貫禄があった。しかし、積極的な回り込み攻撃と中陣からのバックドライブの威力で、張継科が次第に優勢になる。バック対バックの攻撃力では張継科が上。王励勤に回り込んで狙うだけの足はもうなかった。全盛期の王励勤と、今の伸び盛りの張継科の試合が観たかったが、時の流れには逆らえない。馬琳と王励勤、世界選手権でそのプレーが見られるのは、今大会が最後だったかもしれない。

張継科は勝利した瞬間、おもむろにシューズのひもをほどき、シューズに感謝のキス。これにはビックリだ。「相棒、よく動いてくれたな」というところか。