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世界ジュニア選手権大会

 第1シード、前回準優勝の石川佳純が中国の陳夢に敗れた。
 1ゲーム目から試合は一進一退の展開。9-9になったところで、石川は自らタイムアウトを取ったが、結局このゲームを9-11で落とした。2ゲーム目は0-4とリードされるが、8-10からジュースに追いつき、13-11でゲームを取り返す。勝負のゲームは第3ゲーム、7-7まで五分五分、9-10のあと陳のボールがネットインで入り、惜しくも落とした。4,5ゲーム目は陳が終始ゲームの主導権をつかんでいた。
 世界ランク7位とは言え、まだ石川は卓球を自己改造中。将来を見据えながら、国際大会を重ね、激しい練習を繰り返している。優勝するために乗り込んだバーレーン。しかし、中国の強豪に敗れたこともいつか経験として生きるのではないか。確かに、ボールの強さは昨年よりもついているが、昨年のほうがサービス、レシーブのバリエーション、緩急の使い分けがプレーの中に織り込まれていた気もする。だが、この試合では陳夢の戦いぶりをほめるべきだろう。すでに中国国家チームの一軍と同じほどの強さを持ち、両ハンドから回転の強いドライブで石川を攻めた。
 石川は世界ランクが示すように確実に強くなっている。一方で、将来に向けた改造の過渡期が今なのではないか。ポイント失ったとしても敗戦によって得るものもあったはずだ。

●女子シングルス2回戦
陳夢(中国) 9,-11、9,6,6  石川(日本)