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速報・現地リポート

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世界ジュニア選手権大会

●男子シングルス決勝
丹羽 -3、6、-7、8、11、9 林高遠(中国)

 男子シングルスを制したのは日本の丹羽孝希!
 06年大会の松平健太以来、5大会ぶり2人目の日本人王者が誕生だ!

 1ゲーム目、林の積極的な両ハンドドライブに押され、あっさり落とした丹羽だったが、巧みにナックルサービスを混ぜて林のレシーブを崩し、打球点の早い3球目攻撃でペースをつかむ。丹羽と同じサウスポーの林は、中国選手だが打球点は丹羽より遅い。時折後陣からバックドライブで一気に盛り返す好プレーも見せたが、試合中盤からは競り合いながら常に丹羽がペースを握った。

 丹羽がゲームカウント3-2とした第6ゲームは、両選手とも積極的なプレーで9-9のタイ。ここで丹羽の3球目ループドライブを林がカウンターのミス。丹羽のマッチポイント! 最後は打球点のすばらしく早い3球目フォアドライブでフォアストレートに打ち抜いた! 完璧な一打に林はただただ呆然。

 ベンチに戻った丹羽を、観客席の日本応援団に向けて高く高く抱き上げた河野監督。苦しい戦いが続いた日本勢に、最高のフィナーレが待っていた!

●女子シングルス決勝
陳夢(中国) 6、3、7、-4、-5、4 朱雨玲(中国)

 女子シングルス優勝は、08年大会3位の陳夢。特筆すべきはそのボディバランスの良さ。一見してゆったりした動きに見えるのだが、左右に振られてもまったく体の軸が傾くことはなく、ラリー戦には抜群に強い。李暁霞や丁寧に代表される、長身を活かした男性的な両ハンド攻撃のスタイルに、張怡寧のボールタッチの柔らかさが加わったと言ったら、少々ほめすぎだろうか。これで世界ジュニアは無事卒業、2013年の世界選手権パリ大会(個人戦)あたりでは、中国代表に名を連ねてくるはずだ。

*写真は丹羽と、優勝後に河野監督にかつがれる丹羽、女子シングルス優勝の陳夢