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全日本選手権大会

●男子ジュニア決勝
丹羽(青森山田高) -9、6、5、-7、5 吉田(青森山田高)

男子ジュニア決勝はゲームオールまでもつれたが、吉田の中陣での粘りと攻撃を最後まで打ち切った丹羽が勝利。男子シングルス史上初の3連覇を達成!

吉田の中陣からの粘り強いしのぎに対しても、丹羽は油断なくフォアの連続攻撃で攻めた。丹羽のフォアドライブは威力満点、というわけではないが、相手の立ち位置を正確に見切り、威力ある反撃を許さない。そして相手のレシーブが少しでも浮けば、すかさず両ハンドの台上ドライブで打ち抜く。
最終ゲームの出足、2-1とリードしたところで、丹羽が回り込んでのフォアドライブを台にぶつけ、スペアラケットに交換。「本当は動揺したけど、表情には出さず、相手のミスを誘う作戦に切り替えた」と卓越した対応能力を見せた。集中力の高い吉田のプレーもおよばなかった。

8月のインターハイ、11月の世界ジュニア選手権、12月の世界選手権代表選考会と突き進んできた連勝街道を、丹羽は正確に歩み続けている。その視線の先には間違いなく天皇杯があるのだろう。大会中の囲み取材で「水谷さん用の作戦はあるけれど、水谷さんだけが特別というわけじゃなくて、他の人にも同じように作戦は立てている」と述べたが、どこまで本音か。ジュニア優勝は及第点、明日・明後日の男子シングルスに注目だ。

下写真:丹羽の優勝会見(左)、善戦するも3年連続で丹羽に敗れた吉田(中央)、破損したラケット(右)