まさか出場選手全員の世界ランクが100位以下のポーランドに負けるとは計算外である。
選手も負けるとは思っていなかっただろう。勝たなくてはいけない、勝って当然と思うと勝つのが難しくなるのが卓球だ。しかしそんなことを言っていたら中国なんてどこの誰とやっても途方もないプレッシャーを感じて負けなくてはおかしい。
そこをどうやって克服しているのだろうか。

よっぽど無神経な異常な性格の人間だけなのか、あるいは催眠術か洗脳でもして自然な精神活動が出てこないようにしているのだろうか。はたまた、何か科学的・心理学的なコツがあってプレッシャーがマイナスにならないノウハウがあるのだろうか。ただ、死ぬほど練習して根性をつければ精神力も強くなるというのは違うと思う。絶対に何か上手いやり方があるはずなのだ。日本代表は占い師でも教祖でも連れてきて一時的にマインドコントロールして「異常な人間」にするのもひとつの方法ではないだろうか。

解けなくなったら困るが。そんなことを感じた日本男子のポーランド戦だった。

ただ、日本がこの後の試合に水谷を使ってすべて勝てば、この敗戦は日本のグループリーグの順位に影響しないだろうというのが大方の見方だ。ポーランドは昨日クロアチアに思いっきり0-3で負けているので1位争いには入ってこないからだ。