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世界選手権ドルトムント大会(団体戦)

●女子準決勝
 〈中国 3-1 香港〉
○丁寧 9、4、4 姜華君
 李暁霞 -10、-9、7、-12 帖雅娜○
○郭炎 4、8、3 于國詩
○李暁霞 5、1、4 姜華君

 中国女子と香港の試合は、日本男子対ドイツ戦の直後に行われたが、観客の多くがメーカーブースやスナックの売店に行ってしまい、観客席の光景は少々寂しかった。中国2軍と言われる香港と中国の対戦では、ドイツの卓球ファンも食指が動かないのだろう。しかし、香港は2番で帖雅娜が李暁霞を破り、今大会で中国が初めて失点した。李暁霞が勝負を急ぎすぎ、強打に頼ってミスが増えたのに対し、帖雅娜は両ハンドでどっしり構え、特にバックハンドで左右に揺さぶる。第4ゲーム13-12のマッチポイントで、李暁霞のミドルを切り裂いた強烈なバックハンドには、帖雅娜の意地を感じた。それにしても息の長い選手だ。

 この2番で敗れた李暁霞だが、4番の姜華君戦のプレーは完璧だった。もともと姜華君は李暁霞と同じ山東省チーム所属で、超級リーグでも山東魯能で05年シーズン優勝時のチームメイト。姜華君のバック表ソフトの強烈なバックハンドも難なくバックドライブで返球し、クロスへパワードライブを打ち込んだ。

 明日の女子決勝は、これで3大会連続の顔合わせとなる中国対シンガポール。中国女子、これまでベンチを温めている劉詩ウェンのサプライズ起用があると面白いが、さすがに丁寧・李暁霞・郭炎で手堅く戦うだろうか。下写真は左から帖雅娜、李暁霞、勝利後にじゃれ合う丁寧と劉詩ウェン