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ジャパンオープン・荻村杯2012

 80年代から90年代にかけてのスウェーデン黄金時代のメンバーであり、85年世界選手権男子ダブルス優勝者のウルフ・カールソン。愛称は「ティッキャン」。現役引退後は、そのクレバーで熱い采配で、2000年世界選手権クアラルンプール大会では中国を破り、7年ぶりの世界優勝を果たした監督だった。
 01年にスウェーデン監督を退き、臨時でノルウェー監督を務めていたが、2年前からは卓球から離れていた。しかし、今年からスウェーデン卓球協会のアンダース・ヨハンソンから指名を受け、11年ぶりに監督に返り咲いた。
「今回、日本での合宿もやり、トレーニングセンターでの練習も良かった。また日本の卓球がさらに強くなっていてうれしい。日本は自分にとっての思い出の地だから」とティッキャン。1979年代、ジュニア時代に日本で卓球留学して、その後、力をつけたティッキャン。
「スウェーデンにも有望な選手がいるが、まだレベルは低い。これから少ない卓球人口の中から才能ある選手を探し、育成したい。スウェーデン再生のために日本のシステムも参考にしながら、強化していきたい」
 かつてヨーロッパの華であり、世界の中心にいたスウェーデン。80年代以降の世界の卓球をオールラウンドプレーに劇的に変えたメンバーの一人が、監督として世界の舞台に戻ってきた。