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速報・現地リポート

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世界ジュニア

 トップ選手顔負けのテクニックを見せるとはいえ、さまざまなところにティーンエイジャーの素顔を見せる選手たち。

 一昨日の男子団体準決勝トップ、フランス男子チームのエースであるシモン・ゴーズィは、中国の樊振東に完敗した。ヨーロッパの若手選手は、こういう時にラケットをバッグにたたき込んだり、結構ぞんざいな扱いをする時がある。
 ゴーズィもちょっと荒っぽく、自分のバッグにラケットを放り投げた。そのラケットの上に、バッグの中に入っていたウェアがかぶさった。練習で使って、着替えたウェアだったかもしれない。

 そのままベンチに座ろうとしたゴーズィ。しかし、一瞬の間のあとで、彼はラケットにかかったウェアを静かに手で払いのけた。
 ラケットケースに丁寧にしまう訳でもない。しかし、不思議に心に残る光景だった。普段の生活ではかなり「やんちゃ」だというゴーズィだが、卓球に対しては真摯なものを持っているのだろう。

 今朝のホテルから会場へ向かうバスは、選手たちで満員だった。ルーマニアの女子チームの監督が遅れて乗ってきた時、勝ち気を絵に描いたようなプレーをするスッチが、サッと席を譲っていた。バスに揺られながら、笑顔で監督と話していたスッチ。輝いてましたね。