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世界ジュニア

 上写真は日本戦で谷岡に敗れたP.ゾルヤ(ドイツ)、下写真はスッチ(ルーマニア)。ドイツとルーマニアという、欧州女子を代表する2大強国のホープとして、ヨーロッパユース選手権で火花を散らしてきたふたり。しかし、今大会のプレーを見る限りでは、ここ2、3年は大きな技術的進歩は見られないのではないか。

 P.ゾルヤは身長が伸びて体が大きくなったが、卓球がそれに合わせてスケールアップしていない感がある。台上のプレーも繊細さを欠き、持ち味であるフォアのパワードライブに結びつけられない。他のヨーロッパ女子からも感じることだが、身体の大きさを「武器」と言えるようになるまでには、やはり筋力が必要なのだ。P.ゾルヤもヨーロッパでは優位を保てても、アジアに対しては厳しい。
 両ひざにサポーターをしたスッチは、世界ジュニア選手権もすでに4大会目の出場。大会の顔というべき選手だが、故障の影響もあるのか、体が絞り切れていないようにも見える。小柄ながらラリー戦での強さが目を引いていたが、体格をカバーする新たな武器がなければ、今後も苦しい戦いを強いられそうだ。

 両選手とも華のある選手だけに、また上昇気流に乗ってほしい。