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世界ジュニア

●女子団体準々決勝
 日本 3−0 ルーマニア
○谷岡 3、8、5 バリン
○前田 5、12、10 スッチ
○加藤 12、4、6 チオバヌ

 「今日のオーダーは驚きはないですよ」という試合前の岸監督の言葉どおり、谷岡・前田の2点使いに、3番加藤のオーダーで臨んだ日本女子。
 トップでカットが打てないバリンを谷岡が完璧に下し、続く2番では昨日の練習でカット打ちをやり込み、やや自信を欠いていたフォアハンドの精度を高めた前田が、スッチに完勝した。「古いデータではあるけれど、3年前の対戦では前田が勝っていた。だからスッチに当てにいったけど、ストレートでの勝利は驚きましたね。フォアハンドを強く当てるようにアドバイスして、第2ゲーム以降は台上でも強いボールが打てていたと思います」(岸監督)。

 そして会心のプレーを見せたのが3番の加藤。「押せば引く、引けば押す」という絶妙なラリーはとても中学1年生とは思えない。レシーブから目の覚めるようなバック強打を見せたかと思えば、相手がカウンターで狙っているところへループドライブを送ってミスを誘う。「アドバイスをしたら、それをすぐに実行に移せる子なんです」と岸監督。国内でしまわれていた引き出しが全開になったかのように、見事なラリーの「対話力」を見せた。

 難敵・ルーマニアに完勝し、試合後に今大会一番の笑顔がのぞいた日本女子。続く準決勝は香港対クロアチアの勝者。香港の勝利が予想されるが、果たして。上写真はフォア前・ミドル前から相手のフォアへ流す、チキータの逆回転バージョン、加藤美優(みゆ)の得意技「ミユータ」。これに切れたツッツキを混ぜると結構効く。