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世界ジュニア

●男子団体準々決勝

 日本 3-2 チャイニーズタイペイ
 村松 1-3 李佳陞○
○吉田 3-0 洪子翔
 酒井 0-3 寥振ティン○
○村松 3-2 洪子翔
○吉田 3-0 李佳陞

 さすがの河野監督も試合後に「負けるかと思ったわ~」とひと言。日本、第2ステージで中国に敗れた「最強の2位チーム」、タイペイにあと一歩まで追い詰められた。

 日本は村松のプレーが想像以上に硬く、苦しいプレーになった。2番でサウスポー李佳陞の堅いブロックと、コースの読みにくいドライブに完敗。カット主戦型の体のキレは、遠いボールよりもミドルを攻められた時によくわかる。村松はミドルのボールに対するバックカットのミスが多かった。
 それでも4番で、一撃必殺のパワードライブを持つ洪子翔に対し、最終ゲームは本来のカットの変化が蘇った。

 チームの屋台骨を支えたのは吉田。盟友の町が試合に出られない中で、2番で洪子翔、5番で李佳陞を破ったプレーはさすがだった。ラストの李佳陞戦は第2ゲームに9-3のリードから追いつかれ、ジュースの応酬の中でゲームポイントも取られたが、ここを押し切ったのが大きかった。
 さすがインターハイ、そしてブンデスリーガのプレッシャーの中で鍛えた実戦感覚はダテではない。渡邊隆司コーチは「村松が負けた後、『吉田の試合への入り方をよく見ておいて』と言った」と試合後に語った。世界ランキングでは村松が上位だが、吉田が先輩の貫禄を見せた形だ。