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世界ジュニア

●男子団体準決勝
 日本 3-1 韓国
○吉田 7、3、3 崔徳和
○村松 11、2、−5、−4、11 チャン・ウジン
 酒井 9、−9、−5、−5 金民赫○
○村松 −10、9、11、6 崔徳和

 準々決勝でチャイニーズタイペイに薄氷を踏む勝利だった日本男子。苦しい一戦でチームの屋台骨を支えた吉田雅己(上写真)が、この韓国戦でも先陣を切った。攻撃力のあるカット主戦型・崔徳和に対し、弧線の低いループドライブで正確に攻め、チャンスボールはミドルへ強打。第3ゲームは崔が戦意を喪失するほど、完璧なカット攻略を見せた。崔のカットはフォアは切れておらず、バックはよく切れていたが、その変化にもまったく引っかからなかった。

 そしてタイペイ戦の敗戦から奮起し、2点取りを果たしたのが村松(下写真)。2番の張禹珍(ジャン・ウジン)戦の出足から、素晴らしく気合いが入っていた。試合後、河野正和監督は「タイペイ戦では自分が1点落として、チームも苦しんだ。自分が落とすとどれほど苦しい試合になるか、よくわかったと思う。韓国戦は、自分がエースとしてしっかり2点取るぞという、村松の気力の勝利」と彼の健闘をたたえた。
 4番では崔とのカット対決となり、序盤は打ちミスを連発していたが、徐々に安定感と思い切りの良さが出てきた。「エースとして一戦一戦を経験していって、本物になっていくと思う。だから村松の勝利は本当に日本にとって大きかった」(河野監督)

 明日の中国戦、中国は経験豊富な林高遠とパワーヒッターの樊振東(12年アジアジュニア優勝)が主軸。今の吉田の状態は非常に良い。村松も連戦の疲労はあるとはいえ、準決勝での2勝は大きな自信になったはず。05年大会以来の表彰台の頂点も、十分に狙える。