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世界ジュニア

●女子シングルス2回戦
伊藤 8、8、6、13 ベロ(フランス)
前田 2、−9、10、7、4 バリント(ルーマニア)
加藤 −4、5、−8、−9、9、5、8 メシュレフ(エジプト)
谷岡 8、−9、4、−8、9、9 バラヴォク(ベラルーシ)

 女子シングルス2回戦、日本女子は全員が勝利を収め、男子と同じく4人揃ってベスト16に駒を進めた。

 苦戦を強いられたのは谷岡と加藤。谷岡の相手はサウスポーのバラヴォクで、カット主戦型が多いベラルーシだけに、粘り強いループドライブとしつこいツッツキから、サウスポー独特の角度のあるシュートするスマッシュを打ち込まれ、苦しい展開になった。第5ゲーム、谷岡が10−9でタイムアウトを取り、次の一本をサービスエース(相手のレシーブドライブがミス)で決めたのが大きかった。

 加藤はエジプトのメシュレフにゲームカウント1−3とリードされ、非常に苦しい試合だった。サウスポーのメシュレフはリーチが長く、懐が深く、前腕を鎌(かま)のように振り回して回転量の多い両ハンドドライブを放っていた。しかも時折同じタイミングからフラットに打つ強打が飛んでくる。日本女子にはまずいないタイプで、ラリーでの安定感が抜群の加藤もさすがにミスが出ていた。それでも、終盤は強打に頼らず、粘り倒した加藤の勝負強さを讃えたい。

 日本女子は08年マドリッド大会で、出場選手4人全員がベスト8入りという記録がある。ただし、ベスト4に入ったのはこの大会が初出場だった谷岡ただひとりだった。明日はさらに厳しい相手と当たるが、マドリッド大会以上の成績を狙いたいところだ。写真上は勝利を決めて安堵の笑顔を見せた加藤、下は加藤を苦しめたメシュレフ