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平成24年度全日本選手権大会

●女子ジュニア3回戦
平野(ミキハウスJSC山梨) 8、5、5 鹿股(武蔵野中)
伊藤(豊田町卓球スポーツ少年団) 6、−5、−9、2、13 玉石(大成中)

 女子ジュニアに登場した平野美宇(左写真)と伊藤美誠(右写真)は、ともに中学生との対戦。平野は相変わらずの冷静沈着な試合運びから、さらに威力を増した両ハンドドライブを連発し、快勝したが、伊藤は苦しい試合になった。玉石のしゃがみ込みサービスに手こずり、レシーブからバックフリックとフォア強打で攻める積極性が全く見られず。バック表ソフトにもミスが多く出て、自分に対していら立ちを隠せない。
 最終ゲームも中盤で5−8とリードされ、7−10と玉石がマッチポイント。コートサイドを埋めた報道陣が固唾をのんで見守る中、伊藤は相手の5回のマッチポイントを辛くもしのぎ、最後は3球目ループドライブで強打のミスを誘って逆転勝ち。観客席からも安堵のため息がもれた。

 平野、伊藤とも今日は女子シングルス1回戦にも出場する。すでに「天才少女」などと言わずとも、そのアスリートとしてのセンスと能力はジュニアの域を越えているが、メンタルのコントロールだけはまだ難しさがある。