速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

平成24年度全日本選手権大会

 男子ジュニアでベスト32が出揃った。32名の所属の内訳を見てみると、JOCエリートアカデミー(以下EA)が8名の選手をベスト32に進出させている。インターハイや全中には選手が出場しないEAだが、全日本ジュニアでその実力を証明していると言える。中でも第1シードのチョッパー村松雄斗と、サウスポーから回転量の多い両ハンドドライブを放つ東勇渡は強い。

 ただし、4回戦以降になれば強豪高校の選手たちも黙ってはいない。EAに次ぐ5名がベスト32に残った青森山田中・高は、昨年ベスト4の丹羽孝希・吉田雅己・町飛鳥という強力トリオが3年生でジュニアに出場しないが、昨夏のインターハイ2位の森薗政崇、全中優勝の三部航平らが優勝を狙う。03年度の水谷隼から9年連続でヤマダ勢が優勝しているだけに、タイトルを死守したいところ。

 さらに野田学園高が吉村和弘ら4名、希望が丘高が第2シードの田添健汰ら4名、愛工大名電高が右両面裏ソフトドライブ型の松下大星ら3名をベスト32に送り込んでいる。ここまでの4校は、昨夏のインターハイの男子学校対抗のベスト4だった。男子ジュニアはエリートアカデミー+高校トップ4の選手たちで、実に32名中24名を占めているのだ。ラウンドが進むにつれて、同じウェアの選手があちらこちらで試合をしている、という状態になっている。「地方の無名校から新星が登場」というシナリオはなかなか描きにくい時代か。左写真はEAの東、右写真は青森山田高の森薗。