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平成24年度全日本選手権大会

 女子シングルス2回戦、クロアチアリーグのトップチームであるDr.casl(ドクター・チャッスル)でプレーする吉田光希(青森山田高卒)が登場。中国電力の土井みなみと、迫力ある前陣での両ハンドの攻防を見せた。女子ヨーロッパチャンピオンズリーグでは、リ・チャンビン(オーストリア)と1勝1敗だった吉田。フォアの一発ドライブとバックドライブの回転量は凄い。まさにヨーロッパスタイルだ。

 第1ゲームは先取した吉田。しかし、第2ゲーム以降は土井にうまくフォアストレートのボールを混ぜられ、強打も中陣からのブロックにつかまり、競り合いながらもあと一本が遠かった。第4ゲームは6−10から9−10まで挽回したが、最後は土井のフォアストレートへのパワードライブが決まり、勝負あり。

 「日本での公式戦は、3年前に全日本に出て以来で、会場の雰囲気とかボールの伸びがヨーロッパとは全然違っていた」と吉田。クロアチアリーグでのプレーは3年目で、昨シーズンはシングルス全勝、今シーズンもまだ1敗しかしていないという。「クロアチアリーグももう3年目。来年はドイツ・ブンデスリーガやスペインリーグでプレーしたいですね」(吉田)。サッカーでは今や各国リーグに必ず日本人選手がいるという状況だが、卓球でもこんな「越境プレーヤー」がいるのだ。
 下写真右は吉田と、ベンチに入った四元奈生美さん。