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世界卓球パリWEB速報

 サブアリーナでザカリア・メルカデ選手(モロッコ)のベンチに入っていた坂本卓也さん。2010年10月から青年海外協力隊の一員としてモロッコに派遣され、本来なら2年で帰国となるところが、モロッコ卓球協会の要請を受けて在任期間を延長。2年半前から指導しているザカリア選手は、4月に16歳になったばかりだが、パリ大会でうれしい世界選手権出場を果たした。

 「彼はすごい真剣に選手を教えてくれるし、ぼくにすごい変化を与えてくれた。この2年半でぼくは成長して、この大会に来ることができたから、すごい幸せです」とザカリア選手。大好きな選手は「100パーセント、馬龍(中国)!」だそうだ。まだまだプレーは発展途上だが、シャープな身のこなしで、積極的なフォアドライブ連打を見せていた。

 今年の12月には世界ジュニア選手権も開催される北アフリカのモロッコ。ザカリア選手いわく、日本は「ピンポンと野球と柔道、それからスシ」の国。逆に日本の人たちにとって、モロッコと言って何が思い浮かぶだろうか。パッと何かが出てくる人は少ないだろう。しかし、卓球の指導に情熱を燃やし、信頼を勝ち得ている日本人が、そんな国にもいるのだ。下写真左は坂本さん、右はザカリア選手