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星野美香の眼★
 福原/平野組は常に先手が取れた試合だった。2ゲーム目、北朝鮮ペアは福原選手のフォアを狙い、次をバックという戦い方だったが、福原選手はそれを読んで待っていた。また、今回、フォアに寄せられたあとにバックを攻められても動ききり狙っていった。
 特に、要所要所でストレート攻撃が冴えていたのが光った。レシーブもフリックとフォア前ストップをうまく入れて、相手を待たせない戦い方も良かった。
 
 石川/森薗組と対したシンガポールペアは、1,3,5ゲーム目はストレート攻撃、特に馮のストレート攻撃は徹底していて感心した。難しいと思うボールでさえ、ストレートへ持って行く。瞬時にコースを選択する能力が馮はすばらしい。後ろに下がった時だけは相手を見てコースを選んでいた。
 2,4ゲーム目、シンガポールは森薗選手のフォアへコースを集める戦術だった。
 それに対して日本は、特に森薗選手がストレートを待って狙う、またはフォアに来たボールを狙うという戦い方をすれば試合の流れは変わったかもしれない。
 また、ラリー戦で得点していないのだからネットプレーから先手を取る戦術も必要だった。