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星野美香の眼★
 水谷/岸川組、丹羽/松平組、どちらにも勝ってほしい試合だった。水谷/岸川組にとって4ゲーム目を取ったのは大きかった。水谷/岸川組はラリー戦、もしくはストップからの戦いに持って行きたい。逆に、丹羽/松平組はレシーブ、もしくは3球目から速い攻撃に持って行こうとする戦術を使いたい。
 2,3ゲーム目、丹羽選手の攻めは速かった。特に岸川選手に対してはバックストレートを多用し、フォアで回り込ませない攻めで有利に運ぼうとしたし、水谷選手に対してもフォアドライブをさせないうまいコース取りだった。
 4ゲーム目になり、水谷/岸川は丹羽のリズムを崩すサービス、レシーブを使っていった。そこから少しずつ水谷/岸川組のペースになっていった。逆に丹羽/松平組はリズムが止まった。どちらがいかに自分たちのリズムに持って行くかという戦術、ラリー、心理戦、読み合いの中、最終ゲームのジュースまで行った。
 岸川選手のバックストレート、フォアドライブの攻撃、10−10でのジュースでの相手の読みを外すバック前ストップに対する水谷のフリックは見事だった。
 丹羽/松平も早い打球点でのカウンターをより磨けば、打倒中国も見えてくると思う。

 張一博/松平賢二組は無謀すぎるくらい思い切ったプレーで、2,3,4ゲーム目を落としたが、5ゲーム目、2−5でタイムアウトを取り、その後、中国が崩れてきた。はじめは合っていなかったボールも後半入り出してきた。5,6ゲーム目を取り、日本の勢いは止まらない。
 最終ゲームの出足、松平選手のすばらしいプレーが2本続いた。その後は中国が何も入らなくなるほど、日本ペアの勢いはすばらしかった。