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●男子シングルス準々決勝
張継科(中国)  -9、6、10、2、3  バウム(ドイツ)
●女子シングルス決勝
李暁霞(中国) 8、-4、7、10、-6、11 劉詩ウェン(中国)

男子シングルス準々決勝で現五輪王者の張継科が勝利した後、女子シングルスを制したのは同じくロンドン五輪の女王、李暁霞だった。チームメイトの劉詩ウェンを4ー2で下し、世界選手権決勝3回目の進出で、初の女王の座を手に入れた。

かつて超級リーグなどの国内大会では、劉詩ウェンにかなり分が悪かった李暁霞。劉詩ウェンの早いピッチの両ハンドの前に守勢に回り、押し切られる形が多かった。しかし、この女子決勝を押し切ったのは李暁霞のほうだった。バック対バックのピッチの早いラリーから、ある程度リスクを冒してでも回り込み、バックストレート、バッククロスへ強打を放ち、劉詩ウェンを締め付けるように攻めて行った。

劉詩ウェンも第5ゲームを取り返し、第6ゲーム8ー10とマッチポイントを握られたところから11ー10と逆転。「最終ゲームにつなげば、あるいは」と思わせたが、李暁霞が再び12ー11と逆転。最後はフォアフリックで劉詩ウェンのフォアサイドを切ってから、驚異的に打球点の早いバックドライブで劉詩ウェンのバックサイドへ。小柄な劉詩ウェンの泣き所を容赦なくつぶして、優勝を勝ち取った。

試合後の会見で「あなたは中国選手の中では小柄だが、何か小柄な選手に対するアドバイスはあるか」と聞かれ、「私もできるものなら大きくなりたい」と苦笑した劉詩ウェン。最後は広角に攻められた時のわずかな対応力の差が、勝敗を分けたか。