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世界卓球パリWEB速報

 王皓は馬龍に対して、ほんの少しでも打球点を落としたら点を取れない、馬のまわりこんでのパワードライブを打たれたら不利、という事を十分知っている。そのために1ゲーム目から徹底した戦術をとった。それは、打球点を落とさないフォア攻め。馬の苦手なフォア前から3球目攻撃、先に攻められても前で勝負する。
 この戦術を主とし、相手の一手先を読みながら試合を進めていった。2ゲーム目、馬龍がフォアを待っている時はバックへ速いボールを送っている。フォア前を待っている時は、他のコースへサービスを出し、待ちを外してから攻めていった。対する馬は、4ゲーム目からレシーブを変えていき、これをしないと勝てない、と気持ちを吹っ切ったように見えた。ただ、王のようにその徹底した戦い方をずっと持続する事はできなかったようだ。それができるようになった時、馬龍は世界チャンピオンになれる選手だと思う。