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●女子ダブルス決勝
李暁霞/郭躍(中国) ー5、5、7、5、7 丁寧/劉詩ウェン(中国)

女子ダブルス優勝は李暁霞/郭躍。09・11年大会に続く大会3連覇を達成した。大会前に頸椎を傷め、シングルスのエントリーを回避した郭躍だが、李暁霞との名コンビはさすが。丁寧/劉詩ウェンがフォアハンドに頼り、打球点が下がりがちになる中で、うまくバックハンドのブロックと強打を混ぜて広角にコースを突き、ラリーを優位に展開していた。

星野美香の眼★女子ダブルス決勝
 李暁霞/郭躍ペアの、郭躍の読みとコース取りが非常に冴えていた試合だった。両ペアとも右利きと左利きの選手のペアリングで、左利きの選手のフォアサイド(=右選手のバックサイド)への攻めを基本にしながら、ストレートへの攻めを混ぜていた。3ゲーム目から、郭躍は相手ペアが自分のフォアサイドを攻めてくるのを待っていて、それを速いドライブで攻め返していた。次に、相手が郭のバックサイドへコースを切り替えるのも、またも郭は待っていた。こうなると、郭躍の勢いは止まらない。バックサイドから、フォアドライブでもバックドライブでも、ストレートへ攻めていた。このコースを左利きの選手が使えると、ダブルスは強い。
 逆に丁寧と劉詩ウェンは、郭躍にコースを読まれ、先手が取れずに後手後手に回っていた。この郭躍の抜群の読みとの差が、勝敗を分けた。