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世界卓球パリWEB速報

● 女子シングルス準々決勝
丁寧(中国) 6、-9、8、4、6 リ・ミョンスン(北朝鮮)
李暁霞(中国) 12、4、ー6、4、7 武楊(中国)

現・世界女王の丁寧が、3回戦で石川を破ったカットのリ・ミョンスンと対戦。ジュニア時代から対カットが課題と言われてきた丁寧。カットの変化に苦しむ場面もあり、2ゲーム目を落としたが、すばやい戦術転換でこの試合を乗り切った。

星野美香の眼★
「さすが丁選手、石川選手と対戦したカットマンに4-1で勝利し、戦術・技術ともに素晴らしかった。
 丁選手は、サービスは相手のフォア前からの3球目を多用、ラリーでは浅いループドライブと、打球点の早いドライブで相手のカットを崩す戦術だった。ただ、相手のリ選手もよく拾い、よく打つ選手。特にバックカットの守備範囲は非常に広い。丁選手は2ゲーム目をとられてから、バック・バックミドルへドライブを集めていた戦術を切り替え、すかさずフォアへのドライブを多用した。
 リ選手はフォアのナックルカットが非常にうまい。それでも丁選手がフォアへのコース取りを選択できたのは、丁選手が回転をよく見極め、ドライブで正確に返球できる技術を持っているからだ。そして、浅いカットとみたらすかさず早い打球点のドライブで攻め、チャンスを作った。その選球眼と技術があるからこそ、成せる戦術だ。リ選手がフォアを警戒すると、またバックに速いドライブで攻めていった。
 高度で多彩な技術を持っていないと、多彩な戦術は使えない。それを丁選手が見せてくれた一戦だった。」