空港に着くとすぐ、耳に携帯電話をつけたりしていかにも空港の職員のような信頼性ある服装の人が寄って来て「タクシーはこちら」と言った。
駐車場は毒々しいまでの赤で彩られていて、日本では考えられないセンスだった。さすが芸術の都パリだ。
6人全員でパンに乗ってホテルに着いたのだが、運転手さんはカーナビを操作しながら手首でハンドル操作をする始末で、心配性の星野さんが怖い怖いと言っていた。確かに怖かった。だって前見てないんだもん。
結局、このタクシーがぼったくりなのかそうでもないのかは相場を知らないのでわからなかったが、耳につけた携帯電話を見て信頼してしまった心理が我ながら面白かった。