横浜では5年ぶり4回目の開催となるジャパンオープン。男子では昨年優勝の水谷隼、全日本チャンピオンの丹羽孝希、先のパリ世界選手権でベスト8に入賞した松平健太らが参戦。女子からは、五輪銀メダルトリオの福原愛、石川佳純、平野早矢香を始め、多数の日本代表メンバーが顔を揃える。今大会は、パリ世界戦直後ということもあり、大会直前に海外選手のキャンセルが相次いだ。そのため、全種目において日本勢のメダル獲得が期待されている。
男子シングルス注目は、やはり前回優勝者の水谷隼だ。世界選手権ではまさかの初戦負けを喫したが、気持ちを切り替えて連覇を狙ってくることは間違いない。また、パリ世界選手権では馬琳(中国)、サムソノフ(ベラルーシ)を下し、許昕(中国)にもあと一歩に迫った松平健太のプレーにも注目だ。鉄壁のブロックに加え、コートを全面に使ったダイナミックな両ハンドプレーに衝撃を受けた方も多いだろう。さらに、現全日本チャンピオンの丹羽孝希、その前年の全日本を制した吉村真晴など注目選手が多数出場している。
海外選手では、世界ランキング6位の荘智淵(チャイニーズタイペイ)や、シンガポールのガオ・ニン、韓国の若手・金珉鉐らが上位を狙う。中国からは世界選手権3回優勝のベテラン・王励勤と郝帥がエントリーしている。
一方、女子シングルスの注目はやはり福原愛、石川佳純、平野早矢香だ。特に福原は昨年3位、一昨年2位と非常に安定した成績を残している。福原らしい前陣でのバックハンドからフォアで決めるプレーで、初の日本人選手優勝となるか?
その他有力選手では、パリ世界選手権代表の森薗美咲、松澤茉里奈、松平志穂らが上位進出を目指す。特に松平は、全日本ジュニアで優勝、ビッグトーナメントでも実業団のトップクラスの選手を次々と下し2位、そして世界選手権でもベスト32と今国内で最も勢いのある選手だ。今大会も上位進出の可能性は高い。
また、U-21にも国内のジュニア・学生界のトップ選手が多数出場。中学1年生になった平野美宇、伊藤美誠のミウミマコンビの活躍にも注目だ。