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2013世界ジュニア選手権速報

 女子で日本が注意すべき相手は5チーム。まずは中国。そして香港とインド、ルーマニアとアメリカ。中国以外は日本が地力で上回るが、どのチームも侮れない。

 中国は昨年度準優勝の顧玉ティン、ベスト8の劉高陽というふたりのサウスポーに加え、男勝りの強打を放つ劉㬢がいる。今年の全中国運動会で、山東省チームの三番手として優勝に貢献した顧玉ティンは、力任せのプレーが減り、高い身体能力を活かしたしなやかな両ハンド攻撃を見せるようになった。日本女子にとって最大のライバルであることは間違いない。
 香港には、昨年度大会で日本が2失点を喫したパワーヒッター、杜凱栞がいる。林依諾や蘇慧音など2番手以下の選手も国際経験は豊富で、総力戦に持ち込まれると危険な相手だ。

 そして昨年度大会の開催地・インドも怖い相手。長身の右シェークバック粒高攻守型・バトラ、鉄壁のブロックを誇るS.ムケルジなど、ひとクセもふたクセもある選手たちが揃う。
 ヨーロッパの中で若手の育成に定評のあるルーマニアは、エースのスッチが最後の世界ジュニアに燃える。09年度大会から5大会連続の出場は男女を通じて今大会最多。勝ち気な両ハンド強打が持ち味だが、ループドライブで巧みに相手のミスを誘うテクニシャンの一面もある。

 そしてアメリカは、昨年度シングルスベスト8のエリカ・ウーに加え、エースのアリエル・シンが2大会ぶりの世界ジュニア出場。すでに世界選手権5大会、ワールドカップ3大会に出場したキャリアは出場選手の中でも群を抜く。日本選手にとってはオーソドックスで与(くみ)しやすい相手だが、油断は禁物だ。
  • 顧玉ティンは抜群の身体能力を誇る

  • しなやかなサウスポー劉高陽

  • ルーマニアの若き女傑・スッチ

  • 杜凱栞は驚異のパワー

  • アメリカの天才少女、アリエル・シン