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2013世界ジュニア選手権速報

●女子シングルス準々決勝
顧玉ティン(中国) 3、-9、4、4、10 伊藤
劉㬢(中国) -8、9、-11、9、6、4 杜凱栞(香港)
王曼玉(中国) 2、6、6、5 ラコバチ(クロアチア)
劉高陽(中国) 7、6、4、6 スッチ(ルーマニア)

女子シングルスのベスト4は中国が独占。日本勢で唯一勝ち残っていた伊藤美誠、顧玉ティンへのリベンジはならず。

女子団体決勝トップで惜敗した、顧玉ティンと再戦した伊藤。第2ゲーム1-7のビハインドから逆転する粘りを見せ、序盤でゲームカウント1-1としたが、ペースは常に顧玉ティンが握っていた。第1ゲームから第4ゲームまで、すべて1-7でリードを許すという、苦しい展開だった。
団体決勝で、伊藤のバック表ソフトのナックルに苦しんだ顧玉ティンは、出足から伊藤のフォアへ回転量の多いドライブを集めた。このフォアへ来るドライブと、長い下回転系のロングサービスに対して、伊藤は顧玉ティンにプレッシャーをかけられるだけの攻撃力を発揮できなかった。

それでも、伊藤は中国に対して、昨年とは違うスタイルで挑み、成果を残した。昨年は前陣で叩く両ハンド攻撃一辺倒で、攻撃力と相手にしのがれた時のもろさが同居していたが、今年はバック表ソフトのナックルボールを積極的に使うなど、プレーの幅を広げようとしている。
昨年と同じ負け方を繰り返したわけではない。そして、昨年より中国を苦しめたことは間違いない。これからも彼女の進化が楽しみだ。
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  • 勝利の瞬間、顧玉ティンに安堵の表情