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2013世界ジュニア選手権速報

 女子シングルス準々決勝に勝ち残ったヨーロッパ勢、ルーマニアのスッチとクロアチアのラコバチ。ともにジュニア世代ではヨーロッパを代表する選手だが、準々決勝では中国の高い壁の前に立ちすくんだ。

 スッチは中陣での多彩なボールさばき、そしてどこからでも入る安定したフォアドライブで、ここまで苦戦らしい苦戦もなく勝ち上がった。しかし、劉高陽の前にはなす術なし。サービス・レシーブで回転量の差に押されて優位に立てず、ラリーになればピッチの早さに押されて中陣に下がり、苦しまぎれにしのぐしかない。得点は相手のミスか、ラッキーパンチの攻撃しかない。
 それはラコバチも同様で、中国勢をしのぐ体格を誇りながら、フリーバッティングのように打ち込まれた。試合の終盤は下がってのロビングやフィッシュに追いやられ、得点は離れていくばかり。ベンチでもあきらめ顔だった。

 「100試合やっても1回も勝てないのではないか」。そんな試合内容だった。今年のヨーロッパ選手権でも、ベスト8のうち純正ヨーロッパ選手はVi.パブロビッチただひとりという状況。スッチとラコバチ、何とかここから奮起してほしい。