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平成25年度全日本選手権大会速報

 1月14〜19日に東京・東京体育館で行われる全日本選手権。ちなみにゴールデンウイークに開催される「JA全農世界卓球2014東京大会」は、代々木第一体育館で日本が入るチャンピオンシップディビジョン、東京体育館でセカンドディビジョン以下を開催。日本男女チームの試合は代々木第一体育館での開催なので、お間違いなきように!

 女子シングルスは2大会連続で、決勝は福原愛(ANA)と石川佳純(全農)の顔合わせ。今年もこのふたりが優勝争いをリードする。
 かつて全日本で、タイトル獲得へのプレッシャーに苦しみ続けた福原は、初優勝を境に別人のように自信にあふれたプレーを見せている。かつての課題だった対カットもかなり克服しており、バック表の異質スタイルでありながら、より死角ののないスタイルへと進化。大会前の中国合宿でも好調との情報もある。
 一方、石川には「対表ソフト」という、わずかなアキレス腱がある。昨年のジャパンオープン荻村杯で右ペン表ソフトのシャン・シャオナ(ドイツ)に敗れている。ベスト8決定で、かつて敗れたことのある左シェークバック表の阿部恵(サンリツ)に当たることになれば……、果たしてどうか。

 福原・石川のふたりを追うのは昨年3位の松澤茉里奈(淑徳大)と藤井寛子(日本生命)。松澤は昨年の準決勝で石川をあと一歩まで追い詰めた。両ハンド強打の威力は国内屈指、故障を抱えず、万全の体調で大会に臨めるか。
 過去準優勝3回の藤井は、この全日本で現役引退を表明している。日本女子チームの精神的支柱として、世界選手権8大会に出場。最後の全日本は、自分ひとりのためにすべてを出し切ってほしい。もし彼女の初優勝が成れば、それはあまりにもドラマチックだ。

 全日本5回優勝の実績を誇る平野早矢香(ミキハウス)は、近年はやや成績が低迷。前回は初戦となる4回戦でまさかの敗戦を喫し、昨年12月の世界代表選考会でも代表切符を獲得できなかった。まだまだ日本女子チームには欠かせない存在だけに、今大会でプラスアルファの何かを見せられるか。これに続くのは、世界代表選考会優勝の田代早紀(日本生命)、全日本学生2連覇の丹羽美里(淑徳大)、世界ランキング上昇中の森薗美咲(日立化成)、社会人の成長株・天野優(サンリツ)という顔ぶれだ。

 そして楽しみなのはJOCエリートアカデミーの浜本由惟、加藤美優、平野美宇、スターツSCの伊藤美誠といった「スーパー中学生」たちのプレー。加藤、平野、伊藤は世界ジュニア選手権で貴重な経験を積み、浜本もワールドツアー・グランドファイナルU-21で3位に入った。今年は一般でも上位を狙っていきたい。

★女子シングルスの組み合わせはこちら
http://www.jtta.or.jp/result/2013/alljapan/ippan/13ajWS.pdf
★各種目のスーパーシードの組み合わせはこちら
http://www.jtta.or.jp/result/2013/alljapan/ippan/13alljapanseed.pdf
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