攻撃力ならば女子選手屈指、福原・石川の対抗馬と見られた松澤を、なんとストレートで下した河村（アスモ）。日立化成時代に2年連続シングルスベスト8という成績はあるものの、ここ数年は成績がやや伸び悩んでいた。しかし、松澤戦で見せたパワードライブの威力は驚異。「日本人離れした」という形容がピッタリな、堂々の体躯から、フォアストレート、バッククロスと多彩なコースへ強打を打ち分ける。

今年で31歳と、実業団選手の中ではすでに大ベテラン。「もう『これが最後かもしれない』という気持ちは出てきています。去年はちょっと試合を投げてしまった部分もあるけど、今年はより緻密なプレーができていると思う」（河村）。この勢いが持続すれば、6回戦でも思わぬ大物食いを見せる可能性もある。