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平成25年度全日本選手権大会速報

準決勝で福原愛を4-0で退けた森さくらと、平成22年度チャンピオンの石川佳純との対戦となった女子シングルス決勝。結果は4-0で石川の勝利。石川が6試合で1ゲームしか落とさない圧巻の強さを見せ、女子チャンピオンの座に返り咲いた。
福原戦ではナックル系のサービスでも長く深くツッツキを送り、ラリー戦に持ち込んでいた森だが、石川のサービスの変化は予想以上。特にフォア前に出される横上回転系サービスの変化が読めず、レシーブが浮いたところを、石川の強烈な3球目攻撃を浴びた。森としては第1ゲーム10-7のゲームポイントを活かせなかったのが、最後まで響いた。

石川は、優勝インタビューで「(森さんは)福原さんに勝って上がってきた選手なので厳しい試合になるとは思っていた。1ゲーム目は取れるとは思っていなかったが、粘って粘って取ることができたので、その後につながった。昨日、ミックス(ダブルス)で負けてしまったのがとても悔しくて、今日はその分も頑張ろうと思った。福原さんのようにいい試合をしよう、と心がけていた」と涙声で語った。

石川のベンチに入った陳莉莉コーチ(全日本社会人4回優勝)は、「1ゲーム目によく我慢してくれた。相手は高校生で勢いに乗っていたから、それが大きかったですね。今大会は全体的に、佳純はしっかり自分をコントロールできていた。少し成長してくれたかな、という気がします」と語った。4月のJA全農世界卓球でも、石川の活躍が楽しみだ。

●女子シングルス決勝
石川佳純(全農)12、8、5、9  森さくら(昇陽高) 
  • 優勝の瞬間、感極まって……

  • 表彰台で笑顔の石川

  • 決勝後、ベンチの陳莉莉コーチと涙の抱擁