昨年の全日本カデット男子13歳以下を小学6年生で制した、将来が期待されるサウスポー・宇田幸矢(Meiji c.s.c/東京)。今大会は一般男子シングルスにも最年少で出場するが、大会初日はまず男子ジュニアに登場。対戦相手のカットを切れ味鋭いフォアドライブ、威力あるバックドライブで打ち抜き、ストレート勝ち。小学生とはいえ、貫禄を感じさせる勝利だった。
水谷、丹羽、森薗とサウスポーのツワモノが次々に現れる日本男子だが、宇田はその一翼を担う可能性がある。小柄だが、フルスイングしても体の軸がブレないあたり、小学生ながら体幹の強さもありそうだ。技術的には、バックドライブの威力が目を引いた。3球目から一発で決まる破壊力だ。