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平成25年度全日本選手権大会速報

 男子シングルスは水谷隼、女子シングルスは石川佳純の優勝で幕を閉じた平成25年度全日本卓球選手権。
 ともに優勝候補の一番手、二番手と言える選手。ともに3大会ぶりの優勝とはいえ、大きな驚きはない結果。しかし、大会全体を振り返れば、数多くの波乱があった大会だった。

 男子シングルスでは、優勝戦線をリードすると見られた4人、水谷隼、岸川聖也、丹羽孝希、松平健太のうち、丹羽と松平健のふたりがベスト16止まり。岸川もベテランの吉田海偉に敗れ、ベスト8だった。さらに松平賢二や張一博、前回3位の大矢英俊といった有力選手たちがランク入りを逃し、国際大会で大活躍していたカットの塩野真人は初戦の4回戦で敗退。塩野を破ったのが、決勝まで勝ち上がった町飛鳥だ。
 女子でも、準優勝3回の実績を誇る藤井寛子が4回戦敗退、前回3位の松澤茉里奈はベスト32。そして最大の波乱が、準決勝で福原愛が森さくらにストレートで敗れたこと。森は準々決勝で平野早矢香も破っており、ロンドン五輪代表2名を破っての準優勝。前回ベスト16からの大躍進は、あまりにもセンセーショナルだった。

 失礼ながら、大会が始まる前に、町飛鳥と森さくらの決勝進出を予想した人はほとんどいなかったはず。ともに日本選手の中ではパワーがあり、威力あるフォアハンドを武器とするふたり。今後の活躍からも目が離せない。
 同時に、今年の全日本は、勝負の怖さをまざまざと見せつけられた大会だった。本当に、勝負はふたを開けてみないとわからない。

 明後日の1月21日には、JA全農世界卓球東京大会の日本代表選手が発表される。男子シングルス優勝の水谷隼が代表権を獲得し、これで男子は松平健太・岸川聖也・水谷隼、女子は福原愛・石川佳純・田代早紀の各3名が代表に決まった。残る2名は誰になるのか。今回の全日本の結果がどこまで反映されるのか。注目が集まる。