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世界卓球東京大会WEB速報

 〈日本 3−0 フランス〉
○丹羽 5、2、−6、−7、9 フロール
○水谷 8、−6、8、−6、10 ルベッソン
○松平 3、9、−10、−7、6 ゴーズィ

 日本はフランスをストレートで破った。しかし、今日の雨模様の空のように、スッキリしない勝利。ハラハラ、ヒヤヒヤ、なかなか目が覚めない日本男子。

 トップ丹羽は「よくぞここまでハラハラさせてくれた」という内容。変化サービスや、ブッツリ切った横下回転のバックショートからのカウンターなどでフロールを翻弄し、第2ゲームまでは圧勝、完勝ペースだった。しかし、ここから丹羽の集中力が下がり、レシーブでのネットミスやチキータからのバックハンドのミスが連続。逆に調子が出て、台上バックドライブをビシビシ打ってきたフロールに押された。
 最終ゲームは中盤でリードされ、6−9と絶体絶命。ここから丹羽は2本のサービスエースなどで追いつき、10−9でつかんだマッチポイントで、ラリーから相手の大きく空いたバックサイドを打ち抜き、決着をつけた。

  2番水谷もプレーにいつもの冴えがなく、ルベッソンのクロス・ストレートを巧みに打ち分けるパワードライブに苦戦。ゲームオールにもつれた第5ゲームも7−9とピンチ。さらに9−9に追いついてから、「サービスが服に当たった」と判定され、マッチポイントをとられた。
 ここで決死のフォア攻撃で逆転した水谷。11−10で取り返したマッチポイントでは、フォア前へいかにも打ち頃のナックルサービス。これをルベッソンがまんまとフリックミス。熱戦に終止符を打った。

 3番松平も2ゲームを先取し、第3ゲームの10−9とマッチポイントを握りながらゲームオールへ持ち込まれた。「自分がストレートで勝っていれば、チームを勢いに乗せられたのに、悔しい」。試合後、ミックスゾーンで松平は悔しそうな表情を見せた。
  • 本当にハラハラさせてくれた丹羽

  • 威力ある台上バックドライブを魅せたフロール

  • 2番で水谷がルベッソンを破った瞬間