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世界卓球東京大会WEB速報

 遅ればせながら、昨日の日本男子対ハンガリーの試合の後、「星野の眼」です。試合直後のコメントなのであしからず。

星野美香の眼
「トップの水谷の相手はカットマンだった。カットのボールを強引に攻める以外、カット打ちをほぼミスをしないので相手のカットマンはカットでは勝てないと思い、2ゲーム目から攻撃を多用したが水谷は崩れなかった。むしろ攻撃を待ち伏せしていって完勝した。
 2番の岸川対コシバ。レシーブミスと、岸川にとって簡単と思えるボールのミスが多かった。相手のバックハンドのカウンターは非常に早いので、そこを狙わすに戦った方が良かったのではないか。
 3番の塩野選手は、攻守のバランスが良く相手のプレーを不安定にさせた。内容の良いゲームだった。3ゲーム目、ジュースでの攻撃も素晴らしかった。3番としての役割を十分に果たした。
 4番の岸川は、初戦のギリシャとの試合で勝ち星を挙げられず波に乗れなかったので、心理的にかなり苦しい試合だっただろう。そのため、相手のカットを攻めるボールが単調になっていた。いつもの岸川ならカットのボールに対して打球点の早いドライブを混ぜたり、ストップからの早い攻撃でカットマンを崩していたが、今大会はそれが少なかった。カットに対してドライブで攻め、次にストップ、さらにその次をフォアへドライブというように、無意識にボールを送っているように見えた。それにラケット角度も少しずつ狂っていったのかもしれない。
 ラストの水谷は、完全に相手を飲み込んだ横綱相撲のような戦いぶりだった。非常に良いボール感覚、勝負勘がより鋭くなってきた。ラリーと3球目での緩急をつけたドライブ、レシーブからの強攻、何でも入るような感覚になってきた。体の疲労を十分とって準々決勝に臨んでほしい」