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世界卓球東京大会WEB速報

3選手とも台上プレー、出るか出ないかのボールに対する“台まわり”の技が相手選手を圧倒していた。

1番の丹羽は、静かな緊張感のある出足だったが、それは丹羽ペースでもあった。前回戦って、どう攻めたらポイントできるかがわかっていたようだ。主に相手のバックを攻め、フォア強ドライブを封じる攻め方と、多彩な技で相手に何をするか読ませない戦い方が効果的だった。丹羽が相手を翻弄し、相手の調子が出る前に勝負を決めた一戦。相手が思い通りにいかず、イライラしているのがよくわかるほどであった。

続く水谷は、1ゲーム目、レシーブはフォア前、ラリーでは相手のバックを早い攻めで突き、完全に水谷ペース。2ゲーム目の途中にアポローニャがバックブロックをカウンターリターンしてきたので、水谷はフォアサイドを攻めだした。そのゲームは水谷が取ったが、3ゲーム目も前半でフォアを攻めたため、そこからアポローニャのペースになり出した。しかし、3ゲーム目の5-9からバックに攻めを切り返て、逆転したのはさすがだ。特に今の水谷はバックのブロックの打球点も非常に早く、より勝ちやすくなっている。

3番の松平は、ネットプレー、そこからのミドル攻めで完全に相手よりも勝っていた。また、ストップレシーブをして、次を攻撃で狙っている時に、相手にダブルストップをされたにもかかわらず、攻撃態勢からネットプレーに切り替えても、ストップがワンバウンドで出ない技術力は見事だ。松平の台上からの技、攻め、ブロックなどは、ぜひ若い選手たちに見て学んでほしい。フォアとバックのブロックは1、2ゲーム目は少しだけ打球点が落ちている分、入りが悪かったようだが、3ゲーム目10-10、打球点の早いバックブロックでの得点から吹っ切れたようで、4ゲーム目は“ケンタ速攻”が止まらなかった。