開会式では日本を代表するタップダンサーという人たちが出てきて、見事なタップをしてくれた。その後、観客に彼らが考えたオリジナルの日本の応援のリズムを教えてくれて、なかなかいい感じであった。

さらに全員起立、脱帽をして国歌斉唱となったが、会場に歌声はまったく聞こえなかった。ほとんどの人はちゃんと立っていたが、会場の３階中央に陣取っている赤いユニフォームの一団だけは立ち上がらなかった。さきほどの試合の掛け声を聞いていると韓国か北朝鮮の応援団と思われるので、これはしかたがないだろう。

こういう場で国歌斉唱になると私のいろいろとイデオロギーの問題を考えさせられて神経過敏になるが、国家を歌うのはどこの国の世界選手権でも当たり前のことであり、つくづくこういう状況は不自然だなあと思う。