男子学校対抗準々決勝
鶴岡東 3−0 上宮
○葉波 9、3、11 越智
○相馬 ー9、8、8、8 矢吹
○藤田/葉波 2、6、ー4、ー10、3 和田/小池
5年前のインターハイでベスト4に入ってから、全国の表彰台から遠ざかっていた鶴岡東(山形)が準々決勝で上宮(大阪)を下し、準決勝へ勝ち進んだ。
1番で1年生の葉波が一気に試合を決めると、相馬が矢吹をフォアハンドの連続強打で粘り倒す。ダブルスは鶴岡東ペアが4ゲーム目にマッチポイントを握ったが、上宮が意地を見せて逆転で取り返す。しかし、5ゲーム目に冷静さを取り戻した鶴岡東が攻め立てて、準決勝のイスを手にした。
鶴岡東の優れているところ、それは無尽蔵ともいえる体力だろう。
朝の3回戦、そして個人戦のダブルスをこなしても、準々決勝の1ゲーム目から試合終了まで足が止まることがない。「技術は欠けているかもしれないが、体力勝負では負けないくらい鍛えてきた。最後まで足が止まらなければ、集中力も切れずに、ミスも少ない。そこには自信があります」と鶴岡東の杉野森監督。
明日の準決勝は愛工大名電が相手だ。
この勢いのまま、突っ走ることはできるか。
もうひとつの熱戦、明徳義塾と野田学園も見応えがあった。
明徳義塾 3−1 野田学園
○南谷 9、ー5、3、ー4、6 吉村
金博 3、ー7、ー5、ー6 青山○
○渡辺/南谷 7、ー9、9、12 吉村/平野
○渡辺 4、9、ー9、9 平野
(石田 0−3 千葉○)
野田学園はエース吉村が南谷に敗れる波乱。しかし、明徳義塾も助っ人の金博が青山に逆転負けをしてしまう。両者誤算の前半戦を終えて、ダブルス勝負となる。
吉村のレシーブ台上バックドライブが強烈で一発で抜くこともしばしばあったが、しつこくドライブを打ち続けた明徳ペアに軍配。
4、5番は2台進行となり、先に5番の千葉がストレートで勝利して、実質2−2の4番勝負。
明徳はエースの渡辺を後半に起用したオーダーがピシャリとあたり、平野に勝利。4ゲーム目の9−9で中陣から一発で振り抜いたバックハンド、10−9からの回り込みカウンターシュートドライブ、どちらも渡辺の強気の攻めが光ったプレーで、野田学園初優勝の夢を打ち砕いた。
敗戦後、橋津監督は「私の管理不足です。吉村がジュニアチャンピオンになり、選抜も優勝し、少し選手主体でやらせてしまったところがあった。もっと自分が選手たちを追い込んだり、火をつけたり、もっと一緒に戦ってあげるべきでした」と敗戦の弁を語った。
明日の準決勝は青森山田と戦うことになった明徳義塾。渡辺の爆発が再びあれば、好勝負になるに違いない。