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全国高校選手権(インターハイ2014)

〈男子学校対抗準決勝〉
 青森山田 3−2 明徳義塾
○坪井 7、7、-7、8 春日
 高橋 -2、-7、-7 渡辺○
○坪井/三部 9、-8、5、4 渡辺/南谷
 及川 -10、-11、7、-9 南谷○
○三部 7、8、-9、6 金博

もうひとつの準決勝、青森山田vs.明徳義塾も熱い戦いだった。

まずオーダーで青森山田の板垣監督が読み勝った感じがある。
「渡辺を及川選手に当てたかった。やられたと思いましたね」と試合後の明徳義塾の佐藤監督。

青森山田は2番に4番手の高橋を置き、明徳のエース渡辺とぶつける作戦を取ったのだ。
1番の坪井がキッチリと取り、もしダブルスを落としても後半勝負に持ち込める。
作戦通り前半戦を1−1で折り返し、勝負を左右するダブルスに突入。

ダブルスでは坪井のレシーブ技術が光っていた。スピードのあるチキータ、フェイントからのストップ、ロングサービスを読んでフォアドライブなど、相手に3球目攻撃を満足にさせていない。
明徳義塾の佐藤監督は「特に渡辺のサービスに対し坪井選手のレシーブが合っていた。1、3ゲームがその形で、南谷が3球目攻撃ができなかった」と坪井のレシーブに脱帽。
ダブルスを青森山田ペアが取り、2台進行の後半シングルスに勝負は託された。

三部と及川で鉄板と思われた青森山田だが、4番で南谷が昨日の野田学園戦に続いて大スパーク。
及川のバックドライブを早い打球点のミート打ちで打ち込んで台から下げさせる。及川も前に貼りついてプレーしようとするが、南谷の粘りにらしくないミスを連発。
先に5番の三部がゲームを取られながらも金博に勝利し、青森山田の決勝進出を決めたあと、南谷が及川に勝利。消化試合となったとは言え、及川の敗れかたは不安が残る。
及川の長所である粘りとクレバーなコース取りがあまり見られていない。むしろ逆にコースを読まれてしまっているイメージだ。

強力メンバーを揃えているとはいえ、万全とはいえない青森山田。
青森山田が2年ぶりの王座に返り咲くか、愛工大名電が19年ぶりの優勝となるか!
明日の決勝のオーダー、そして試合に注目しよう。
  • 優勝には及川の復調が必要だ

  • ヤマダの主力と戦わせてあげたかった渡辺

  • 南谷が及川を下し、存在感を見せた

  • 苦しんだが三部が決勝点をあげた