〈中国 2ー0 タイ〉
○劉高陽 7、11、3 タモルワン
○樊振東 11、8、8 パダサック
先に決勝進出を決めた日本の対戦相手は、やはり中国だった。タイを2ー0で下し、地元での3種目制覇に王手をかけた。
タイは敗れたとはいえ、ドイツとチャイニーズタイペイという強豪国を連破し、一躍混合団体の主役に躍り出る活躍を見せた。冷静かつクレバーなプレーに加え、台上から鋭い両ハンドの強打を放つタモルワンと、若い頃の陳杞を彷彿とさせる抜群のスイングスピードを見せたパダサック。試合態度も非常に清々しく、好感が持てる。パダサックは樊振東のサービスが長くなると、すかさずフォアドライブで攻撃を仕掛け、台上に浮いたボールに対するパワードライブは、樊振東がブロックをあきらめるほどの速さだった。
近年、国際大会にも若手選手を積極的に派遣しているタイ。その成果が出てきた感じだ。3位決定戦の対戦相手は香港。厳しい戦いになるが、チャンスはある。男子シングルスでのカルデラノ(ブラジル)の銅メダルに続き、東南アジアのタイにもメダルが渡れば、このユース五輪から卓球界の明るい未来が見える。